和晒とは
織りあがったばかりの木綿には、天然繊維であるため油分や綿カス、糊などの不純物が付着した状態です。その不純物を落とす工程を一般に晒と呼びます。
大阪『堺』の石津川沿いには7軒の和晒工場があり、この7軒で日本の和晒の90%以上が生産されています。和晒の特徴は、江戸時代と変わらず、いまも『釜』で炊くことにより晒加工を行っているということです。
和晒の風合い
和晒は、長時間(通常3〜4日間)釜にいれた状態で、煮られながら精練、水洗いで洗浄、と次々工程を重ねていきます。 圧力がかかっていませんので、仕上がった繊維の断面は円形を保っています。
この円形の繊維が、優しくて柔らかいふんわりとした肌触りを生み出し、木綿本来の風合いを最大限引き出します。
和晒の機能性
和晒は、織りあがったそのままの状態の生地を使用します。もちろん毛羽は、そのまま残っています。
この毛羽と、繊維にストレスをかけない和晒の製法が、生地そのものに高い吸水性・通気性・保温性を与え、心地よい眠りを実現します。
堺和晒
江戸時代から400年以上続く『堺』の伝統産業『和晒』は『堺和晒』と呼ばれています。
『和晒』で仕上げた生地は、昔からガーゼや赤ちゃんの肌着・オシメなどによく使われている、安心・安全な生地です。
洗えば洗うほどふんわりと柔らかくなるその風合いは寝具に最適で、優しく柔らかい肌触りが特徴です。